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2018.01.19

不動産登記【所有権の錯誤抹消の登記原因】

先日いただいたご相談事案で、少し頭を悩ませたものがありました

ご相談の内容は、
「AさんとBさんの通謀虚偽表示により、AさんからBさんへの名義に変更している不動産をAさん名義に戻したい」というものでした。

このような場合、錯誤を原因として所有権移転登記を抹消するのが最善策だと思うのですが、
そもそも、登記原因証明情報にはなんて書けば良いのか・・・?悩みました。

「通謀虚偽表示だった」と堂々と書けば、「公正証書原本不実記載罪」と言われてしまう可能性もあるのではと思ったのですが、思い切って申請先の法務局に相談をしました

すると、意外にも法務局は前回の登記については特にお咎めなく、出てきた書面さえ正に作成されたものであれば登記を通してくれるようで、すんなりと解決しました。
(ちなみに公正証書原本不実記載罪の時効は5年だそうです。)

その結果、私の作成した登記原因証明情報のだいたいの概要は次の通りです。



1.甲は、乙に対し、平成☆年☆月☆日売買を原因として所有権を移転した。
2.しかし、上記所有権移転登記は甲及び乙の通謀虚偽表示によるものであり、無効な登記原因により所有権が移転されたものである。
3.よって、本件不動産の所有権移転登記を錯誤により抹消する。



これで、OKでした。
案外簡単なんだ・・・・という感想だけが私の記憶に残りました

 <みさき司法書士事務所>

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