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2016.09.29
商業登記【サラリーマンでも会社を設立する時代?】
久しぶりの更新となってしまいました
最近、会社員の方から節税目的の法人設立のご依頼をお受けしました。
自分のマネジメント業務を行う会社を作れば、いろいろと経費にできるので…とのこと。
「サラリーマンでも会社をもつ時代」なんてよくビジネス雑誌や本に書いてあったりしますが、本当なんですね
(そんな私も実はマネジメントのための法人を持っておりますが・・・。)
そんな場合の法人形態について、私は合同会社(LLC)をお勧めしています。
様々なメリットがあるのですが、「1人株主、1人社長」である法人さんにおいて、一番わかりやすいメリットは、「設立費用が安い」という点です。
将来的に資本金を広く集める必要がなく、設立費用を安く抑えたいような方のニーズにはとても合致するのではないでしょうか。
もともとはアメリカなどで既に導入され、広く利用されている制度(法人形態)です。
なんと、誰もが知っているあの「Apple」だって合同会社の形態をとっているんです。
機動的な会社経営を望む者にとっては魅力的な制度であるため、株式公開を目指すのでなければ、合同会社を設立することが選択肢として考えられます。
もちろん、いったん合同会社を設立した後、やっぱり株式会社に移行したい!という場合でも法定の手続を踏めば移行させることができます。
なお、合同会社の設立件数については、過去の記事を参照してください。
(コチラ)
<みさき司法書士事務所>
コメント
こんにちは!
持分会社の件、会社法を勉強して知識としてはあるのですが、今一つ意味合いを良く理解しておりません。
簡便に設立できるというメリットは分かりますが、逆にデメリットとしては何が考えられるのでしょうか?
株式会社なら、みんな良く知っているので、何となく信用できそうだが、合同会社なんて聞いた事ないから、怪しい会社じゃないの?
なんていう信用度の問題でしょうか?
PS:私事ですが、司法書士試験の筆記試験に合格致しました。
- 2016.09.30 10:08
- dachshund
dachshundさん
こんにちは。
この度は試験合格おめでとうございます。
口述試験も頑張ってくださいね。
合同会社の知名度については年々上昇していますので、特に大きな問題にはならないのではないでしょうか?(確かに株式会社より格下なイメージはありますが、今のうちだけだと思います・・極論、株式会社だって有限責任なので信用でいうと合名会社より金銭的な信用力ないはずですし。)
デメリットはそうですね。
募集株式の発行ができないので、資本を広く集めることができないということが1つ考えられるのではないでしょうか?
自己資金だけでまかなえたり、会社組織の拡大を狙っていない法人なら株式会社に拘らないのであれば、合同会社という形態はとても便利に使える法人だと思います。
決算公告義務もないですしね。
そういえば、数年前の過払いバブル期の最中に、あるサラ金業者が、株式会社から合同会社に組織変更していましたけど、あれは決算公告しなくて良いからなのでしょうか・・・・。