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2014.10.09
その他【アスベスト国賠訴訟上告審の判決が出ましたね!】
今日、アスベスト国賠訴訟の上告審の判決が出ましたね。
国の責任を認める内容です。
アスベストは、今はもう聞くことはあまりありませんが、
戦前から昭和の終わりごろまで日本でよく使われていた繊維で、
耐熱性、絶縁性、保温性が優れていたことからいろんな製品の材料となってきました。
関西は工場も多く、大阪では泉南地域にアスベストや、アスベスト含有製品を作る工場が特に多かったみたいです。
ところが、アスベストの粉じんを吸うと、肺にアスベストが突き刺さり、
将来的にどんどん進行して、中皮腫や肺がんになってしまうのです。
昔、アスベストを使った工場で何も知らずに働いていた労働者やその遺族の方たちが、
健康被害があることがわかっていながら規制などせず放置していた国(厚生労働省)を相手に、
訴訟しているのが、このアスベスト国賠(国家賠償)訴訟なんです。
私が昔務めていた弁護士事務所の先生がこの訴訟を先駆けとなってしていたので、
私も書証として裁判所に出すための昭和初期の資料を探しに
各大学や大阪市の図書館に何度も何度も足を運んだことを覚えています。
肺がんで苦しんでいる方や亡くなった遺族の方の陳述書を読んで
胸が詰まるような気持ちになったことも覚えています。
第1審のときから知っておりますので、あれから7年くらい経つのかな?
本当に長かったですね。今となっては直接関係はありませんが、私もこの判断を嬉しく思います。
原告の方、アスベスト弁護団の先生方、本当におめでとうございます。
<みさき司法書士事務所>